Z22を入手

実は、Z22よりも同時に発売開始された、Tungsten|T5の後継機にあたるTXに最初は興味がありました。VFSがない、ローレズ、当然WiFi/BTもない、ないないずくしのZire22よりも全部入りのTXに気がむくのは当たり前だったのですが。ところが、WPC EXPO視察のために大阪から来られていたpocketgamesの平野館長から実機を見せてもらった瞬間に、いつものように物欲中枢が刺激され、自己抑制フィルタが目詰まりしてしまいました。とにかく、ちいさい、かわいい、手のひらサイズ、デザインがキャッチー...というわけで、平野館長から奪取してしまいました。

まずは、Z22について簡単におさらいを(詳しくはこちら)、外部拡張メモリスロット(VFS)はありません。シンプルに内蔵フリー領域は20MBに限られています。T|Cの51MB、TXの100MBと比較するのは無意味です。CPU動作クロックは200MHz、T|Cはちょうど倍の400MHz、TXは312MHz(ちなみに、前モデルのT|T5は416MHz)。

画面の解像度が、Z22がローレズ160×160、T|Cがハイレズ320×320、TXがワイドハイレズ320×480。

サウンド機能は、ビープ音のみサポートでイヤホン端子も存在しません。Z22はどうあがいてもマルチメディアを楽しむために作られていない機械で、言い換えれば、四大アプリをきちんとサポートしてある文字通りのPDAです。標準環境では、メールクライアントやWebブラウザなど無粋なものは、まったくついていません。Z22はこれまでのZireシリーズのプロダクトラインに属しているので、外部コネクタがTreo650やTXなどで採用されているマルチコネクタではなく、USBminiBが採用されています。

さて、当然Z22も海外輸入製品ですから、日本語表示を可能にする手当をしなくてはいけません。その前に日本語入力システムをどうするのかを熟考すること5分...いつもと同じ、ATOKJaPonにすることにしました。ATOKを先にインストールした後で、JaPonをセットアップ、今回は自分としてはあきれるほど簡単に日本語化が終了しました。

日本語化の後は、お定まりの使用頻度の高いアプリケーションなどを入れましたが、特筆することは、何もありませんでした。ただVFSがないので、電子書籍やテキストデータなども内蔵RAM上にストアすることになるので、インストールするアプリケーションとデータ類は、厳選しないとすぐに容量不足になりそうです。最近のアプリケーションは、VFSがあるのが前提で設計されているものが多いので、アプリによってはZ22では使えないものもあります。

重さが97gと最近の携帯電話よりもはるかに軽くて、シャツの胸ポケットにぴったりフィットします。女性のバッグにも似合いそうなデザイン、大きさですね。スペックだけでは語れない、完成されたツール良さが凝縮されているZ22、日頃、スペックやハードウェア機構ばかり気にして忘れていた感覚が戻ってくるような、palmです。